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照明機器と電球の寿命

     1.電球の寿命

電球の種類 ワット数[W] 寿命
白熱灯 20W 1500時間
30〜100W 1000時間
蛍光灯 直管形 20W 6000時間
40W 8000時間
環状形 20W 4000時間
40W 4000時間
[参考]日本工業規格による
蛍光灯のほうが白熱灯に比べて寿命が3〜8倍長いようです。

     2.照明器具の寿命

白熱灯器具は電気的に簡単な構造のため寿命はあまり問題になりませんが、蛍光灯器具は蛍光ランプを点灯させるための安定器やコンデンサなどの電気機器が使用されているためそれらの寿命により蛍光灯器具の寿命が決まってきます。なお安定器の寿命は40000時間程度で1日の点灯時間が8〜10時間であれば10年程度の寿命があると考えられます。
照明機器にはメーカーが保証する(無料で修理もしくは交換)保証期間がありますがその中には1つの照明機器で照明機器本体の保証期間と安定器単体の保証期間が異なる場合もありますので(通常は機器本体の保障期間のほうが短く設定されているようです)点灯しなくなったからとすぐに捨ててしまわずに今一度保証期間を確認するのがよいでしょう。

     3.寿命を縮める要因

白熱灯 使用電圧が高い場合
使用電圧が5%高くなると若干明るさは増しますが寿命は半減します。電源が105Vを超えている場合は定格電圧が100Vではなく110Vのものを選びましょう。
周囲温度が高い場合
照明機器の放熱が悪く、周囲温度が60度をこえると電球のガラスや照明機器の劣化が進み寿命を縮めてしまいます。設置する際は放熱を考慮しましょう。

蛍光灯 使用電圧が高い・低い場合
電圧が高すぎると蛍光灯は明るくなりますが蛍光灯や安定器に負担がかかり寿命を縮めてしまいます。逆に電圧が低すぎると蛍光灯が点灯しにくくなり寿命を縮めてしまいます。
周囲温度が高い・低い場合
周囲温度が5度〜40度の間で使用しないと寿命を縮めてしまいます。
点灯回数が多い場合
蛍光灯を点灯させるとガラス管内にある電子放射物質が消費されます。そのため点灯回数が多くなればなるほど寿命も短くなります。(1回の点灯で約30分程度蛍光灯の寿命が短くなると言われています)
異なる周波数定格で使用した場合
蛍光灯の寿命が短くなり、安定器が加熱する。(焼損する場合もある)
引越し等で周波数が異なる可能性がある場合は、50Hzと60Hzが共用できる機器を選定しましょう。